
「最近、目の下のクマやたるみが気になる…」

「疲れて見えるって言われることが増えたかも…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
鏡を見るたびにため息をついてしまうその目の下に潜む「クマ」は、実はセルフケアだけではなかなか改善が難しいかもしれません。
クマ治療に対してはさまざまなアプローチがありますが、特に目の下のふくらみとくぼみ、両方に働きかける「ハムラ法」という施術が注目されています。
ハムラ法は単に脂肪を取り除くのではなく、脂肪を移動させ再配置することでより自然で若々しい目元になることが特徴です。
このハムラ法は従来の脂肪を除去する手術方法とは大きく異なり単にボリュームを減らすのではなく、失われた部分にボリュームを補い、顔全体の調和を維持させる画期的な方法です。
今回は美容医療やクマ取り治療にまだ詳しくない方にも「表ハムラ法」と「裏ハムラ法」という二つの代表的なハムラ法について、違いやメリット・デメリットまた価格やリスクなどについて詳しくご紹介していきます。
なぜできるの?目の下のクマ・たるみの主な原因
多くの人を悩ませる目の下のクマやたるみ。まずは、その原因から見ていきましょう。
目の下は、非常にデリケートな構造をしており、皮膚のすぐ下には目を囲むように存在する「眼輪筋」という筋肉があり、さらにその奥には眼球をクッションのように支える「眼窩脂肪」が「眼窩隔膜)」という薄い膜に包まれて収まっています 。
ただ加齢とともに、この眼窩脂肪を支えているロックウッド靭帯や眼窩隔膜といった組織が緩み、結果的に眼窩脂肪が前方に押し出されてしまうことで目の下にふくらみ、いわゆる「目袋」が形成されます。
同時に目の下の皮膚は顔の他の部分に比べて非常に薄く、コラーゲンやエラスチンの減少によってハリが失われやすいため、たるみやシワも現れやすくなるダブルパンチ状態になります。

これらの年齢に伴う構造的な変化が、クマやたるみの主な原因となります。
クマにはいくつかの種類がありますが、ハムラ法が特に効果を発揮するのは脂肪の突出や皮膚のたるみによって影ができる「影クマ(黒クマ)」で、血行不良が原因となる青クマや色素沈着による茶クマはまた原因が異なるため、ハムラ法はおすすめできません。

SNSなどでクリームやマッサージでクマを改善させるが難しい理由はここにあり、内部構造の変化に直接働きかけるためには手術によるアプローチが必要です。
「ハムラ法」とは?
さて、いよいよ本題の「ハムラ法」についてです。
ハムラ法は、目の下のふくらみ(目袋)と、その下にできるくぼみや影を同時に改善することを目指す手術です 。
この治療法の最大の特徴は、ふくらみの原因となっているご自身の眼窩脂肪を、ただ取り除くだけでなく、凹みのある部分に移動させて再配置させることにあります。
これによって目の下の凸凹が滑らかになり、より自然でフラットな状態になります。
この「脂肪の再配置」というアプローチは従来の「余分なものを取り除く」という発想とは異なり、単に脂肪を取り除きすぎると、反対に目元がくぼんでしまい、不自然な印象になったり、将来的にさらに窪みが進行したりする可能性がありました。
一方ハムラ法は、自身の脂肪組織を有効活用し、ボリュームを温存・再分配することで、より長期的で自然な若々しさを目指す、洗練された治療法と言え、ふくらみとくぼみの両方に同時にアプローチできるため、目元全体の印象を効果的に改善することが期待できます。
ハムラ法には、主に皮膚の表面からアプローチする「表ハムラ法」と、まぶたの裏側からアプローチする「裏ハムラ法」の2種類があります。
それぞれに特徴があり、適応も異なることから早速この違いについて詳しく見ていきましょう。
表ハムラ法(切開ハムラ法)とは?
「表ハムラ法」は、主に下まぶたの皮膚のたるみが気になる方におすすめの方法です。
表ハムラの施術方法
表ハムラ法では、まず下まつ毛の生え際ギリギリのラインに沿って皮膚を切開します 。
このため別名「切開ハムラ法」とも呼ばれ、切開後に眼窩脂肪を露出し、ふくらみの原因となっている脂肪を目の下のくぼんでいる部分(特にゴルゴライン周辺など)へ移動させ、骨の表面を覆う膜にしっかりと固定します 。
この方法の大きな特徴は余っている皮膚がある場合にそれを適切に切除し、縫合することができる点にあります。
これにより目元のたるみを引き締め、シワの改善も期待できます。

裏ハムラ法(経結膜ハムラ法)とは?
「裏ハムラ法」は、顔の表面に傷跡を残したくない方や、皮膚のたるみはそれほど気にならないけれど目の下のふくらみとくぼみが気になる、という方にオススメな手術方法です。
裏ハムラの施術方法
裏ハムラ法では、下まぶたの裏側にある結膜を小さく切開します 。
このため別名「経結膜ハムラ法」とも呼ばれ、結膜の切開部分から眼窩脂肪にアプローチし、表ハムラ法と同様に、突出した脂肪を目の下のくぼんでいる部分へ移動させて再配置し固定します 。
裏ハムラの最大の特徴は外から見える傷跡が目立たないいう点です 。
一方で表ハムラ法に比べて手技がやや複雑で、高度な外科技術を要するとも言われています。

表ハムラ vs 裏ハムラ
ここまで表ハムラ法と裏ハムラ法のそれぞれの特徴を見てきましたが、ここで改めて両者を比較し、どちらが自分に合っているのかを考えるヒントを整理してみましょう。
最も大きな違いは、やはり切開する場所と、それに伴う傷跡の有無、そして皮膚のたるみへの対応力です。
| 特徴 | 表ハムラ法 | 裏ハムラ法 |
|---|---|---|
| 切開位置 | 下まつ毛の生え際 | 下まぶたの裏側(結膜) |
| 皮膚のたるみ改善 | ◎ 効果が高い | △ 効果は限定的 |
| 傷跡 | 残るが徐々に目立たなくなる | 表面には見えない |
| ダウンタイム | 長め(例:約2~4週間目安) | やや短め(例:約1~3週間目安) |
| 涙袋への影響 | 変化・消失の可能性あり | 影響少ない |
| 主な適応 | 皮膚のたるみが強い方 | 皮膚のたるみが少ない方 |
| 外反リスク | 比較的あり | 比較的低い |
この表からも分かるように表ハムラ・裏ハムラどちらの方法が絶対的に優れているということではありません。
例えば、皮膚のたるみが強く、しっかりとした引き締め効果を求める方にとっては、傷跡が残る可能性を受け入れてでも表ハムラ法が適しているかもしれません。
一方で、傷跡は絶対に避けたい、皮膚のたるみはまだそれほど気にならないという方にとっては、裏ハムラ法が魅力的な選択肢となるでしょう。
大切なのは、ご自身の目元の状態(脂肪の量、皮膚のたるみ具合、シワの深さなど)を正確に把握し、何を最も改善したいのか、そしてどのような結果を期待するのか、許容できるダウンタイムやリスクは何かを総合的に考慮することです。
これらの要素は人それぞれ異なるため、最適な治療法も一人ひとり変わってきます。
したがって、この記事で得た知識を基に、最終的には経験豊富な医師と十分に相談し、ご自身にとって最良の選択をすることが何よりも重要です。
ハムラ法のダウンタイムと術後の注意点
手術を受ける上で、ダウンタイム(回復期間)の過ごし方は非常に重要です。
症状の現れ方や期間には個人差がありますが、一般的な経過と注意点を知っておくことで、安心して回復期間を過ごすことができます。
一般的なダウンタイムの症状
腫れや内出血は、表ハムラ法・裏ハムラ法ともに起こりうる症状ですが、その程度や期間には差が出ることがあります。
| 腫れ | 手術後数日間がピークで、徐々に引いていきます。表ハムラ法の方が腫れが長引く傾向があります 。裏ハムラ法の場合、涙袋周辺が特に腫れやすく感じることがあります 。 |
| 内出血 | 皮膚の下で出血が起こり、紫色や黄色っぽいあざとして現れます。通常1~2週間程度で徐々に吸収され、色が薄くなっていきます 。 |
| 痛み | 術後数日間はジンジンとした痛みや鈍痛を感じることがありますが、処方される痛み止めでコントロールできる場合がほとんどです 。 |
| 目ヤニ | 特にまぶたの裏側を切開する裏ハムラ法では、術後に目ヤニが増えることがあります 。 |
| その他 | 一時的な異物感、目の乾燥感、つっぱり感などを感じることもあります。 |
ダウンタイムをできるだけ短く、快適に過ごすためには、以下の点に注意しましょう。
- 冷却: 術後24~72時間程度は、目元を冷やすことで腫れや内出血を抑える効果が期待できます。冷やしすぎに注意し、清潔なガーゼやタオルで包んだ保冷剤などを使いましょう。
- 頭を高く保つ: 寝る時や横になる時は、枕を高くして頭の位置を心臓より高く保つと、腫れが軽減されやすくなります。
- 安静にする: 術後しばらくは、激しい運動や長時間の入浴、サウナ、飲酒など、血行を促進する行為は避けましょう。腫れや内出血を悪化させる可能性があります。
- 処方薬の服用: 医師から処方された抗生物質や痛み止め、点眼薬などは指示通りに使用しましょう。
- 目元をこすらない: 無意識に目元をこすったり、強く触ったりしないように注意が必要です。
- 食事: 塩分の多い食事はむくみを助長する可能性があるため、控えるのが望ましいでしょう。
- メイクやコンタクトレンズ: 医師の指示に従い、通常は術後1週間程度は控えましょう。
- 紫外線対策: 特に表ハムラ法の場合、傷跡の治癒期間中は紫外線対策をしっかりと行うことが大切です。
- 定期的な検診: 指示された通りに検診を受け、経過を医師に確認してもらいましょう。表ハムラ法の場合は抜糸も必要です。
これらの注意点を守り、無理のない生活を送ることが、スムーズな回復と美しい仕上がりにつながります。
患者さん自身が術後のケアに積極的に取り組むことで、回復の質や速さに良い影響を与えることができるのです。
これは、手術の結果を最大限に引き出すために、患者さんと医療者が協力する上で非常に大切な側面と言えます。
【参考】march clinic シナール配合錠の効果・成分・ビタミンCの配合量について解説
ハムラ法の費用・相場は?
美容医療を考える上で、費用はやはり気になるところです。
ハムラ法は専門的な技術を要する手術のため、ある程度の費用がかかります。
日本国内におけるハムラ法の費用相場は、一般的に30万円~70万円程度とされていますが、クリニックや医師の経験、手術の難易度、麻酔の種類などによって大きく変動します 。
裏ハムラ法は、その手技の難しさから、表ハムラ法と同等か、やや高めに設定されていることもあります 。一例にはなりますが裏ハムラ法の相場として30万円~55万円程度という情報もあります 。
最後に
今回は、目の下のクマやたるみを改善する「表ハムラ法」と「裏ハムラ法」について、詳しく解説してきました。
どちらの方法も、目元の悩みを解消し、若々しい印象を取り戻すための有効な選択肢ですが、それぞれに特徴があり、適した方も異なります。
この記事が、皆さんご自身の目元の状態を理解し、どのような治療法があるのかを知るための一助となれば幸いです。
しかし最も大切なのは、この記事で得た情報を基に、必ず美容外科の専門医に相談し、プロフェッショナルな診断とアドバイスを受けることです。
あなたの目元の状態、ライフスタイル、そして何よりも「どんな自分になりたいか」という希望を医師と共有し、じっくりと話し合うことで、きっとあなたにとって最良の道が見つかるはずです。
適切な治療法を選び、信頼できる医師のもとで施術を受けることで、長年の悩みから解放され、自信に満ちた明るい目元を手に入れることができるでしょう。



